第61回日本眼光学学会総会
会 長 洲崎 朝樹
(株式会社メニコン)
このたび、日本眼光学学会の第61回総会の会長を拝命することとなり、大変光栄に存じます。「えっ、企業研究員が学会長?」と不思議に思われている方も多いのではないでしょうか。これまで、眼科医師と理工系の先生とで交互に歴任されてきたのですから無理もありません。日本眼光学学会は、眼科医師、視能訓練士、理工系の生理光学や心理物理学の研究者、企業の光学系技術者らから形成される学際的豊で大変ユニークな学会です。このような本学会の多様な特徴を伸ばす新たな試みを託されたわけですが、英断をしてくださった理事会の先生方に感謝を申し上げつつ、会員皆様の多様性をぜひ本学会の元気の源にし、未来へ向けて一緒に邁進できる、そんな学会にできればと思っております。ひとりでも多くの方々の参加をお待ちしております。
会期は2025年8月30日(土)・8月31日(日)の2日間で、名古屋駅に隣接した「ウインクあいち」にて開催させていただきます。テーマを「Let’s Explore the Future of Optics!」としました。前回の第60回総会で一つの節目を迎えた日本眼光学学会ですが、今後の新たな10年やその先にあるべき眼光学の未来を見据えて、新しい矯正技術や治療開発に向けた議論が進むようなシンポジウムを企画します。また、招待講演としてオーストラリアのQueensland University of TechnologyでContact Lens & Visual Optics LaboratoryのMichael Collins先生にお越しいただいて講演いただきます。Collins先生のお話もきっと未来を感じるご講演になるはずです。今から私も大変楽しみです。さらに、昨年から始まったポスターセッションを継続し、眼光学への発表の門戸を広げます。ポスタールーキー賞がありますので、是非、眼光学初心者でも気軽に発表して頂ければと思います。その他にベストポスター賞、一般講演ではベストペーパー賞もありますし、昨年は台風の影響で残念ながら中止となった情報交換会も1日目の夜に開催予定ですので、是非、みなさまで懇親を深めて頂ければ幸いです。
名古屋は、日本の中心に位置し、歴史と現代が調和する魅力的な都市です。名古屋城や熱田神宮などの歴史的名所を訪れることで、豊かな文化と伝統を感じることができます。あまり知られていませんが名古屋は美術館や博物館も充実しています。私のお薦めは徳川美術館やヤマザキマザック美術館ですが、トヨタ産業技術記念館は名古屋駅や学会場からのアクセスも良く、車好きの方でなくても存分に楽しめると思います。陶器の好きな方は横山美術館やノリタケの森もお薦めです。少し足を延ばして、ジブリの森やレゴランドに行くのも魅力的だと思います。ただし、ジブリの森は事前予約が必要なので御注意ください。また、名古屋は美食の街としても知られており、ひつまぶしや味噌カツ、手羽先など、地元の名物料理も沢山あります。スイーツも両口屋や坂角など数え上げたらキリがありませんし、コメダ珈琲店などの有名な喫茶店も多く存在します。ハーブスも名古屋発祥ってご存じでしたか?この機会にぜひお楽しみください。さらに、名古屋は交通の便が非常に良く、新幹線や地下鉄を利用して、周辺の観光地へのアクセスも簡単です。学会の合間に、名古屋の魅力を存分に味わっていただければと思います。
名古屋の会場で皆様とお目にかかれることを楽しみにしています。